
SSTV入門
SSTVとは
SSTVはSlow Scan
Television(低速度走査テレビジョン)の略で、通常のテレビでは1画面1/30秒で表示されますが、SSTVでは1画面36秒から188秒という時間をかけて表示されます。
しかし、通常のテレビでは4.5Mhzもの帯域を必要としますが、SSTVでは信号をマイク端子に入れてSSBと同じ3Khzの音声帯域を使って送りますので、どこの周波数帯でもフルカラーの画像を送ることができます。狭い帯域を使ってゆっくり送るわけです。したがって、HF帯では国内だけでなく外国ともQSOすることができます。
UHF帯で行われているATVは通常のテレビと同じように動画と音声の同時通信ができますが、SSTVは静止画のみの電送です。
SSTVを運用するには
1 スキャンコンバータ等のハード機器を使う方法
従来からの運用方法で、古くから運用している諸先輩方は、スキャンコンバータ、ビデオカメラ、モニターテレビ等を用いた大がかりなしかも高価な機器をそろえて運用していました。パソコンでの画像処理が可能になり、数年前に低価格のスキャンコンバータがタスコから販売されたことによりSSTVもかなり身近なものになりました。

2 ソフトウエアにによる方法
パソコンのサウンドカードを用いてソフトウエアによりSSTV信号に変換して運用するものです。送る画像もそのパソコンで作成・処理したものが使えますので非常に簡単にSSTVの運用ができます。
最近SSTVを始める方は、圧倒的にこのソフトウエアによる方法の方が多くなっています。
ソフトウエアも、多くのものが開発されています。
SSTV送受信ソフトは、最近非常に多くのものがあります。CQ誌付録のハム用オンラインソフトCD−ROMを利用するとよいでしょう。
最近最も利用されているのがJE3HHT 森氏による”MMSSTV”です。MMSSTVは画像処理ソフトも内蔵された非常に高機能・高性能なフリーソフトウエアで、海外での使用局もどんどん増えてきています。これからSSTVを始める方はこのすばらしいソフトを使わない手はありません。MMSSTVはこちらのサイトからダウンロードできます。
この、ソフトによる方法では、パソコンのサウンドボードの入力側(LINE-IN、MIC)に無線機のAF出力(SP)を、出力側(LINE-OUT、SP)を無線機のMIC端子に接続するだけでSSTVを運用することができます。
この接続のために音量調整や送受信の切替を簡単にするために簡単なインターフェースを作ると運用しやすくなります。インターフェースは、今話題のPSK31やMMTTYというソフトを使ったRTTYの運用にも使えますので1つ作っておくと便利です。
インターフェースの配線図とプリント基板上の配線例をこちらに載せておきます。

SSTVの運用周波数
SSTVは、音声通信(SSB,FM)の運用帯域であれば運用できますが、実際には慣例的に次の周波数を呼び出し周波数として運用されています。まず、この周波数を聞いてみてください。交信方法等もわかります。
| バンド | 呼び出し周波数 |
| 3.5MHZ | 3.528 |
| 7MHZ | 7.033 |
| 14MHZ | 14.230(海外) 14.280(国内) |
| 21MHZ | 21.340 |
| 28MHZ | 28.680 |
| 50MHZ | 50.300 |
VHF・UHFでは、全国的なものはありません。群馬県では、群馬SSTVクラブが438.02MHZで夜9時前後によく運用しています。
SSTVのレポート
SSTVの信号レポートはRSVです。RSは通常のQSOと同じです。Vは画像の状態で次のようになっています。
| V | 画像の状態 |
| 5 | ノイズのないパーフェクトな画像 |
| 4 | 多少ノイズがある画像 |
| 3 | ノイズが多いが内容内容がわかる画像 |
| 2 | ノイズが非常に多いが内容がかろうじてわかる画像 |
| 1 | ノイズばかりで画像内容がわからない |
SSTVのモード
1 ロボットモード
アメリカのロボットリサーチ社で開発されたスキャンコンバータで使用されているもので、事実上の世界標準。
所要時間によって36秒(R36)と72秒(R72)などがあります。
2 スコッティモード(SCT)
イギリスのG3OQDが開発したモードで、ヨーロッパやオーストラリアでよく使用される。所要時間でS1(110秒)とS2(71秒)がある。
最近、日本でもHF帯ではS1が主流になっています。
3 アミガモード(AVT)
アメリカのアミガ社が開発したモード。所要時間は90秒、94秒、188秒があります。信号の冒頭に同期ヘッダーがあり、混信、フェージングに強いといわれている。
4 その他
MARTIN、WRAASEなどがある。
SSTVの免許
SSTVを運用するには、必ずSSTVの免許を受けなければなりません。
電波形式の変更と、付属装置の追加として、送信機系統図にSSTV伝送装置を記入して変更申請を行います。
SSTVの電波形式は、3.5Mhz〜24Mhzは3F5、28Mhz〜V・UHFではF5です。
SSTVの交信方法
CQは、画像に"CQSSTV"と自分のコールサイン(de
・・・・・)を張り付け送信します。
CQに応答するには、まず音声で呼び応答があってから、画像に相手のコール、RSV、自分
のコール、住所等を張り付け送信するのが一般的です。というのは、自分のコールをとってもらってからでないと、了解してもらえるかわからないことや、何局か同時に画像を送信する場合もあり混信になり、時間がかかってしまうからです。
交信は、何枚か画像を交換し、ファイナル画像(73などを張り付けたもの)を送り終了します。
送信画像は、あらかじめ何枚か用意しておきます。画像は、デジタルカメラで撮ったものやビデオカメラからキャプチャーしたもの、写真をスキャナーでデータ化したもの等で自分や家族、周辺の風景、旅行の写真等が多いようです。デジタルカメラが一番手軽で加工も楽でしょう。
画像処理には、"SSTVエディタ"がSSTV用に特化されており各種ソフトとリンクさせて使えて便利です。
パソコンの設定
ソフトによるSSTVの運用をする場合、パソコンはサウンド機能が働いていれば通常は特に設定はいりませんが、時に入力側がOFFになっている場合があります。受信がうまくいかない場合は、ボリュームコントロールのプロパティをチェックしてみてください。
タスクバーの スタート ・・・ プログラム
・・・ アクセサリ ・・・ エンターテイメント
・・・ ボリュームコントロール ・・・ オプション
・・・ プロパティ
又は
タスクバーのスピーカアイコンをダブルクリック
・・・ オプション ・・・ プロパティ
の録音のマイク又はライン入力(どちらを使うかわからないので両方)がチェックされていること。また、ボリュームコントロールのミュートがチェックされていないこと。
